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企業がDXに取り組むべき理由を徹底解析

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市場における競争力の強化

企業がDXに取り組む理由があるとしたら、それは市場における競争力をつけて生き残れるようにすることが挙げられます。
実質的に市場を独占するような企業であれば、競争とは無縁で安泰かもしれませんが、多くの企業は市場において競争にさらされています。
つまり、限られるパイを奪い合う状況から目を背けることができないので、厳しい競争の中でも生き残ることができるように、この競争力を強化することが必要です。
競争力の強化に繋がるのがまさにDXで、これからの時代はいかに積極的に取り組み、自らの武器として活用できるかが問われることになりそうです。

DXの重要性

DXの重要性を理解する上で大事なのは、市場は固定ではなく常に形を変えていて、時に大きく変化することももあるということです。
企業が大きければ大きな変化にも耐えられますし、逆に小さければフットワークの軽さを活かして立ち回ることができるでしょう。
しかし、どちらにとってもDXは重要で、DXなしに目まぐるしく市場が変化する状況に対応するのは難しいです。
DXに取り組まない企業は、市場の状況分析が遅れたり判断や初動にも遅れが生じて、対応が不十分になったり間に合わない恐れが出てきます。
これは例えば一夜にして市場の形が大きく変化するような状況が発生した場合に、気がつくのが遅れて対応もままならなくなる可能性があることを意味します。
このような極端なケースは稀だとしても、目まぐるしく変化する市場に対応できる競争力をつけておくことは決して損ではないはずです。

既存のビジネスが5年、10年後も市場に残るとは限りませんが、自ら新しいビジネスを開拓する必要に迫られることも十分にあり得ます。
ITの普及によって既にそういう時代が訪れているわけですから、ビジネスが開拓できるくらいの力をつけるのが望ましいといえます。
本当に怖いのは、それまで無名だった企業に短期間のうちにシェアが奪われてしまうようなケースです。
デジタルも万能ではありませんが、それでも使い方次第で良く切れるナイフになるのは間違いなく、使い方ややりようによっては既存企業のシェアを大きく奪うことができます

デジタル技術の活用

既存企業には先行と実績という強力な武器がありますが、武器を過信して現状に甘んじていると足元をすくわれます。
当然ですが、新興企業は実績がなくて手数も限られていますから、万能ナイフともいえるデジタル技術を積極的に活用しようとします。
その1つはSNSアカウントの運用ビジネスPRツールの活用で、1つ1つの効果は限定的でも複数を組み合わせて既存企業に挑もうとするわけです。
データの収集や分析、活用もその1つですし、DXを推進している企業は例え新興といっても軽視できないです。
DXの推進は、既存企業にも新規参入企業にも重要性が増しており、今後はこの取り組みが当たり前になると予想されます。
DXに取り組んでいるか否かが企業の評価になったり、取引相手を選ぶ判断材料になることもあり得るでしょう。
人材を確保してDX時代に備えている企業は、着実に競争力をつけて存在感を増しています。
過去の成功というぬるま湯に浸かっていると、それが歴史と実績のある企業であっても、あっという間にシェアを奪われたり追い抜かれることにもなります。

時代は変わり、デジタル技術の使いこなしがビジネスの要となっていますから、いつまでも古い考えにこだわりしがみついていると簡単に時代遅れになってしまいます。
DXの取り組みは、時代に追いつき乗り遅れないようにする意味でも、とても重要で無視することができないものです。
先行して参入した既存の企業と、DXの取り組みを引っさげて参入する企業では、前者の作り上げた市場を後者が壊して再構築するような構図となります。
それほどまでにDXは強力ですし、何も取り組みをしないという選択肢はもはやないと言っても過言ではないでしょう。

2つの意味

DXにはITの浸透による人々の生活のポジティブな変化と、ビジネスにおいてデジタル技術で組織に変化をもたらし、業績の改善を図る2つの意味があります。
前者は広義のDXで、2004年頃にスウェーデンの大学教授により提唱された概念です。
一方、後者は2019年頃と割と最近提唱された概念で、スイスのビジネススクールの教授が定義づけており、書籍にもなっています。
日本においては2018年に経済産業省が、DXを推進するガイドラインを公開しました。
経済産業省のガイドラインによれば、DXは企業がビジネス環境の激しい変化に対応すること、データとデジタル技術の活用により顧客や社会のニーズに応えるものとしています。
製品やサービスとビジネスモデルの変革や、業務に組織とプロセス、企業文化や風土の変革にまで言及しているので、かなり細かくしかも踏み込んでいることが分かります。

今後のDXへの取り組み

これからの時代、DXは市場における競争力の強化に必要不可欠で、組織を変革しながら変化に対応することが重要なのは、これらの概念やガイドラインに目を通せば明白です。
IT分野で事業を展開している企業であれば、それを嫌というほど分かっているはずですから、他の業界より先んじてDXの取り組みを見せているのも頷けます。
反対に、IT分野と離れている分野の企業にとっては、DXといわれてもピンとこなかったり、重要性について実感して理解するのは難しいでしょう。
とはいえIT以外の企業にもDXは無縁ではなく、むしろこの取り組みと活用が今後のビジネスの鍵を握ります。

実店舗を経営する企業や個人事業主もネットで情報が公開されたり、第三者に評価がつけられるのが当たり前ですから、否が応でもネットひいてはデジタル技術と切っても切り離せないです。
簡単に情報が知られたり比較検討が行える時代だからこそ、DXに取り組み競争力を獲得して時代の変化に対応することが求められます。
手書きやアナログな作業は、達成感が得られたり仕事をしている感覚が強いですが、デジタル技術の時代においては無駄が多く見直しが不可欠です。
こういった無駄の見直しを進めていくと、業務の効率が上がってコストの削減、そして利益のアップに繋がります。
だから企業はDXに取り組むことが必要ですし、競争力を強化しなくてはいけない時代にあるわけです。

 

レガシーシステムからの脱却

企業がDXに取り組むことは、既存の組織や企業のあり方、業務のやり方を見直すこと同義です。
企業にはそれぞれ特有の仕事の進め方がありますが、時代遅れのいわゆるレガシーシステムだと、無駄が多くてコストが嵩んでいます。
レガシーシステムはそもそも設計が古く、時代に合っていないケースが珍しくないので、このシステムを見直し置き換えるだけでコスト削減になることも少なくないです。
経済産業省のレポートによると、2025年の時点で21年以上もの間レガシーシステムを運用する企業は、実に6割にのぼるとされています。
つまり日本の企業の半数以上が、2025年になってもまだ過去の古い時代に合っていないシステムを使っていると予測が出ているわけです。

 

レガシーシステムの問題点

レガシーシステムの何が問題かといえば、少子高齢化が進み人材確保が現在よりも困難になり、しかも余分なコストを支払い続けることになることを意味します。
レガシーなこと自体がコストを押し上げ、無駄にリソースを消費することになります。
具体的には保守や運用が行える人材の減少による人件費の上昇、セキュリティリスクの増加に伴う信用の低下、将来的なシステムの置き換えのコスト増などが挙げられます。
レガシーシステムからの脱却は、事業を継続してこれからも行う以上は避けて通れませんし、システムを刷新するなら早い方が良いです。
だましだまし、そのうち置き換えるといいながら古いシステムを使い続けると、コストばかりが増えて脱却のハードルが高くなります。
言うまでもありませんが、設計が古いと目まぐるしく変化する時代に対応できませんし、対応できたとしても限定的なものになるでしょう。

ハードウェア的には老朽化が進み、故障すれば業務に支障が出て復旧までに時間が掛かるということもあり得ます。
厄介なのは設計図や設計した人がおらず、ブラックボックス状態で手のつけようがないシステムです。
こういうシステムは知識と経験がある技術者でも扱いが難しく、時間を掛けて解析してようやく保守の本番といったことになります。
コスト削減はどの業界、どの企業にとっても常に課題としてありますが、コストを圧迫する人件費の削減も欠かすことができないです。
1つのシステムを運用するのに、通常よりも多くの人員が必要となれば、人件費ばかり嵩み経営の負担となるでしょう。
それは手元に残るはずの利益が減り、経営の安定化の妨げになったり、ビジネスの可能性が小さくなることと言い換えられます。

 

2025年の崖

レガシーシステムから脱却に成功している企業は、負の遺産ともいえる過去のしがらみから解放され、前を向いて伸び伸びとビジネスに取り組むことができます。
ところが、まだレガシーシステムに囚われている企業は足かせがついているようなものですから、挑戦したいビジネスがあっても負の遺産がそれを許さないです。
少子高齢化に歯止めがかからない日本は、2025年の崖という危機的な状況に直面しようとしています。
この2025年の崖は人材確保が難しくなったり、国際競争力の低下に伴う経済の停滞などを意味する言葉です。
既にIT業界では人材不足が深刻になっていますが、2025年になると引退する人材が更に増えたり、提供されているサービスが終了するなどのドミノ倒しが発生すると危惧されています。
その影響は計り知れず、1企業だけの影響に留まるものではありませんし、経済の停滞を引き起こして国力の低下にも繋がると考えられます。

もう5年を切っているわけですが、崖を落ちずに乗り切る為の方法の1つとして、DXの推進が行われているわけです。
DXによるデジタル技術の活用と、既存のレガシーシステムからの脱却が崖を乗り切る鍵で、複雑化したり老朽化したシステムを刷新して活用することが重要とされています。
勿論、DXを推進すれば崖に落ちずに済むという保証はないですし、崖を登り切って進むには相応の対価ともいえるコストを支払う必要が出てきます。
企業の規模にもよりますが、DX推進には年単位のそれも5年以上を要するケースもあるので、今からだと2025年には到底間に合わないと思われます。
しかし2025年に間に合わなくてもDXに取り組む意義は大きいですし、崖を超えた後の道のりを進む上での自信や武器になるでしょう。

 

システムの刷新

DXに取り組み成功している企業の事例は食品や運送に保険と多岐にわたり、いずれも20年、30年と活用してきたレガシーシステムを刷新しています。
費用は数百億円以上で、500億円以上を費やした企業も少なくないですが、そこまでしてでもDXには取り組む価値があります。
レガシーシステムは負担が重くてビジネスを妨げますから、崖を登り困難を乗り越えるには早めに捨てて新しくすることが必要です。
設計の古いシステムの設計は、数年からせいぜい10年ほどくらいしか考えられておらず、長期運用の観点が欠けていることが珍しくないです。
ただ、それに気がついた頃には業務が依存している状況で、乗り換えようにもハードルが高くなっていることがあります。
その状態が20年や30年、あるいは50年も続いた結果が現在で、2025年の崖を目にして慌てている状況です。

レガシーシステムに囚われている間は、デジタル技術を存分に活かすことができず、市場における競争力の低下が起こるでしょう。
脱却こそが急務ですし、早く危機感を覚えて脱却を進めた企業は既にシステムの置き換えに成功したり、もう完了目前というところにまで辿りついています。
これから取り組むのは遅いといえますが、決して手遅れではありませんし、今からでも本気で取り組み始めれば大丈夫です。
脱却において大切なのは、古い機器を置き換えて満足したり終わったと思うのではなく、企業のあり方や業務の取り組み方も見直して無駄を減らすことです。
それを継続して続ける企業風土の醸成も大事ですし、組織を時代に合わせて作り変えることが重要となります。
レガシーシステムには別れを告げて、今後20年や30年に備えるシステムに刷新することにより、企業の経営安定やビジネスの拡大ができるようになるでしょう。
DXの重要性が分かったら後は決断して取り組むだけですから、迷っている暇はないですし、迷うくらいなら行動あるのみです。

 

変化する消費者ニーズへの対応

変化する消費者のニーズは、IT時代によって変化が加速しているといえますし、急に流行が発生したと思ったら次の瞬間には流れが変わっていることもあります。
従来は物質的な喜びを重視する消費者が多い傾向でしたが、近年は体験やその共有に価値を置いている消費者が増えている様子です。
これはSNSの普及も影響していますし、いわゆる写真映えは体験や共有を重視する消費者の最たるものでしょう。
商品の購入が実店舗からネット通販にシフトしたことも、物の所有ではなく体験などの価値が重視される消費者のニーズが変化した一因となっています。
例えば話題のスイーツを口にして自分がどう感じたかだけでなく、他の人がどう感じたか、それを調べたり比較するといった消費者の行動が当たり前になりました。
これもまた変化する消費者ニーズの一端で、1つのニーズの中にも様々な変化があります。
こういう消費者ニーズの変化を察知することは、ビジネスを行う上で重要なポイントになるでしょう。

 

消費者ニーズの多様化

評判や噂で顧客を獲得してきたお店も、IT全盛の時代においてはデジタル技術の活用を避けて通れないです。
ネット通販のように対面ではなく遠隔で商品販売を行う企業は特に、消費者ニーズに感度の高いアンテナを張って変化をいち早く察知することが重要な時代です。
実は消費者ニーズは変化だけでなく多様化も見せており、顧客1人1人に合わせて商品やサービスを提案したり、訴求を行うことが必要になっています。
その変化と多様化するニーズに応える方法の1つがDXで、DXにより顧客に関するデータを効率的に集め、分析してビジネスに活かすのが一連の流れです。

DXに取り組むと顧客の買い物傾向が分かったり、次にどのタイミングで何を求めるかが予測できるようになります。
日用品などは在庫が切れそうになれば再購入しますが、そのタイミングでお得な商品情報などの提供ができれば、顧客の購入のアクションを促すことが可能です。
これも消費者ニーズの対応の一環となりますし、変化を察知することができれば、タイミングに合わせた情報提供だけでなく他の商品の提案も可能となるでしょう。

 

ネットサービスの普及

このような対応が行えるようになったのも、やはりITの普及とインターネットの定着、通販を始めとしたネットサービスの普及が背景にあります。
消費者ニーズの変化が大きくなったことも関係しますが、DXに取り組むと顧客ごとのニーズが分かり、的確にアプローチできるパーソナライズが実現するのは確かです。
商品の購入から体験に消費者ニーズが変化している傾向は、サブスクリプションタイプのサービスが普及していることからも見て取れます。

これまで映画は映画館で観るかDVDを購入、あるいはレンタルして楽しむのが定番でした。
ところがインターネットのブロードバンド化と高速なインターネット回線の普及により、ストリーミングサービスが台頭することになります。
初期のストリーミングサービスは、画質と音質共にDVDと同等か劣っていましたが、近年はDVDを上回る高画質な配信が主流です。
そして、大画面に耐え得る画質の4K配信を行うサービスも少なくないので、今ではDVDで映画を楽しむ人の方がマイナーです。
この変化も時代にあった消費者ニーズですし、いち早く対応できた企業がユーザーの獲得に成功して、大きなシェアを持つといった結果に至っています。

 

シェアの獲得

シェアは市場を独占している企業でもなければ、どの企業も無視することのできない重要な指標です。
シェアを大きく獲得して維持することができると、利益がアップしたり安定的に利益が得られます。
しかし、シェアが減るとそれに合わせて利益も減ってしまい、安定経営に暗雲が垂れ込めることになります。
シェアの獲得を左右する重大な要素となるのがアンテナで、DXを活用する高感度のアンテナをいち早く張れるかどうかが重要です。
とはいえ、消費者のニーズの変化に気がついても、ニーズにマッチする商品やサービスの提供ができなければ意味がないので、その点は念頭に置いておく必要があります。
企業にとっての顧客は一般消費者だけでなく、企業が顧客になることもありますし、海外の個人や企業が顧客というケースもあるでしょう。
インターネットは世界規模で普及していますし、国境を越えた注文や配送も珍しくない時代なので、これからはグローバルな市場を見据えてニーズの変化を捉えることも必要です。

海外のブームが遅れて日本に波及したり、日本のブームが海外でも盛り上がりを見せることがありますから、国内外のどちらにもアンテナを張ることは合理的です。
ただ、DXの取り組み抜きに感度の高いアンテナを張り、変化に対応するのは至難の業なので、本気で変化する消費者のニーズに対応しようと思えばDX推進は必須です。
実店舗を展開するDXの取り組みの事例では、実店舗の出来事がネットにも反映され、一度来店してサービスを利用することで2回目移行の来店が不要になるケースがあります。
このような事例はサイズ合わせや採寸が必要になる衣料品、アパレルにおいて珍しくないもので、忙しくて来店できなくても自分の体型に合う下着や洋服を購入できる購買を実現しています。
飲食業界においては、提供する商品に付与したデータを読み取り集計することで、消費者のニーズの変化を察知したり、商品開発やサービスの提供に役立てられます。

 

ニーズの変化を捉える

データの収集と分析、活用がDXの取り組みの重要な部分ですが、DXを推進することで一連のプロセスがスムーズになり、無駄なく変化する消費者のニーズが分かるようになります。
分析も特定の視点だけでなく、多角的に分析できるようになりますから、今後のビジネス戦略が立てやすくなって利益もより効率的に追求可能となるわけです。
ニーズの変化の捉え方、対応の仕方は企業によって様々でしょうが、DXの取り組みそのものが企業にとって重要となるのは間違いないです。
利益を追求するにはまずは何に需要があるか知るのが先決ですし、最新の動向を知ることができれば次の手も打ちやすくなります。
現在成功している多くの企業は消費者の要望に応えるのが早かったといえますが、それには変化に気がつき正確に捉える前提が必要なので、やはり察知する能力を左右するDXは重要です。

 

事業継続性の確保

事業継続性の確保は、社会情勢に大きな変化が発生した時、変化に直面しても事業を継続できるかどうかに直結します。
日本は災害大国で毎年のように地震や台風、大雨といった自然災害が発生しており、地域密着型の企業は災害の度に事業の中断が余儀なくされています。
自然災害の影響を受けにくい地域でも、観光を主な資源として収入を得ている場合は、感染症が流行するだけで簡単に収入が途絶えてしまうでしょう。
これは宿泊業だけでなく、飲食店もそうですし、お土産物屋やタクシー会社にも影響があります。
事業継続性は利益を安定化させ、文字通りどのような状況でも事業が続けられるようにする取り組みを指します。
事業が実店舗のみでリスクの分散が難しい場合は別ですが、ある程度の規模を誇る企業で従業員数もそれなりにいるなら、事業継続性を確保する為にDXに取り組む価値は大きいです。

 

テレワークの取り組み

業務のデジタル化だけでも事業継続性は上がりますが、DXの推進による柔軟性や業務を引き継ぎやすい環境作りを行うことで、更に様々な事態に備えられるようになります。
属人化を解消して欠員が出ても他の従業員がカバーできるようにする、遠隔でも業務ができて仕事を継続可能とするのもDXにより実現するメリットの1つです。
災害の備えとしては、従業員の居場所や状況をリアルタイムで共有できるような仕組みを取り入れ、様々な連絡手段で安否確認可能にする取り組みが挙げられます。
それからオフィスが使えなくなっても、リモートで業務が継続できるようにしたり、出社にこだわらない働き方の仕組みを実現しておくことも大事だといえます。
確かに業務をするのに出社が必要な仕事はありますが、大半は出社しなくても、つまり従業員が会社にいなくても可能な仕事が多いです。

従業員がみな出社しないと仕事にならないような企業は、DX時代には時代遅れで事業継続性に疑問符がつくでしょう。
テレワークの実現は事業継続性の確保において必須で、インターネット回線を利用して画面越しに会議をしたり、リアルタイムで情報を共有するのがもはや当たり前です。
インターネットのインフラまで壊れるような災害が発生すればお手上げですが、致命的な被害をもたらす大災害でなければ、テレワークで事業を継続できるケースの方が多いはずです。
テレワークは従業員を会社に縛りつけることなく、自宅や外出先など好きな場所で働ける自由な働き方を実現する仕組みです。
出社が難しい状況が発生しても、テレワークが利用できれば自宅で仕事ができますし、業務のペースが落ちることはあっても完全に滞る事態は避けられます。
従業員が分散して働くスタイルは、災害発生時のリスク分散にも繋がりますし、それが事業継続性の確保に結びつくことになります。
大切なのは常日頃からテレワークに取り組み、従業員がみな遠隔で仕事をするスタイルに慣れることです。

 

変化対応できる組織

それと、DXに取り組んで社会情勢の変化消費者ニーズの変化にも対応できるようにしておくことが大事です。
災害や感染症など、広範囲の地域や国全体に関わる問題の発生は、時に仕事のあり方だけでなく消費者心理、購買活動の変化を引き起こします。
外出を控えるような感染症が発生すると、例えば店内での飲食はテイクアウトや宅配にシフトします。
店内での商品やサービス提供に留まる飲食店は、このような事態に対応するのが難しい為、事業の継続性が低下して収入が激減することになります。
しかし、ニーズの変化に気がつくのが早く、柔軟にテイクアウト販売に切り替えることができる飲食店は、人々が外出を控える感染症が発生しても事業の継続が行なえます。
テイクアウトの部分は宅配でも同様ですし、やはり対応力に柔軟性があっていち早く行動できると、ビジネス環境が一変しても対応できて乗り越えられるようになると分かります。

事業継続性の確保は予め様々な状況を予測して、実際にそのような状況に直面しても慌てずに対応できる状態を作る方法です。
飲食店のケースはあくまでも一例に過ぎませんが、事業継続性を意識的に確保するように取り組むと、災害や感染症に加えてオフィス機能を損なうような事故、テロにも備えられます。
DXはテレワークとの相性が良く、クラウドサービスとも親和性が高いので、遠隔で仕事ができる業務であれば事業継続性の確保は容易です。
テレワークの普及と定着で出社せずに済むようにして、業務に関するデータをクラウドで管理、共有するようにすれば、あらゆる事態に備えられるでしょう。
テレワークはスマホやパソコンなどの端末とネット環境があれば使えますし、クラウドストレージは分散してデータを管理するので、物理的にサーバーが壊れてもデータを失わずに済みます。
この業務が継続できる環境を確立しておけば、少なくとも目の前の仕事は中断しませんし、とりあえず直前の業務を再開して続けることができます。

 

事業継続性の向上

事業継続性は、従業員の個々の業務レベルではなく、組織や企業レベルで重要なポイントです。
組織における事業継続性は複数の従業員による業務の連携が重要で、端的にいえば連絡を取り合いながらチームワークで働けることです。
企業レベルの事業継続性はオフィスの確保だったり、従業員が安心して働ける経営面の比重が大きいです。
オフィスはやはりないよりもあった方が安心ですし、事業継続性の確保を考えるならサテライトオフィスを用意しておくことが従業員の安心に繋がるでしょう。
どこまでコストを掛けて整備するかは企業の判断によりますが、最低でもテレワーク環境は必須となりそうです。
テレワーク中心の企業においては、災害などの発生時の連絡方法を取り決めたり、複数の手段を用意して連絡を取れるようにしておくことも大事です。

DXの活用は事業継続性の確保に大きく役立ちますが、技術を採用するだけでは駄目で、いかにして最大限に活用できるかが問われます。
出社しないと仕事にならないようなレガシーシステムの企業は、事業継続性を高めようと思ってもそれが足かせになるので、脱却と合わせて両方取り組むことが必要になるでしょう。
ビジネスを加速できて万が一の際は事業を止めずに済む、そのどちらにも利くDXに取り組まない理由はないですし、昨今の災害などの発生を鑑みれば取り組む重要性は明らかです。

高橋和人
高橋和人
Webメディア運営、MAツール運用など、インサイドセールス戦略の立案から実務まで幅広く担当してます。
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